【塾の毎日/小学一年生の課題、私が教える時はこんなことを思い描きながら一緒に勉強します】

札幌市の小学校・中学校臨時休校中の学習課題が公開されています。

http://www.city.sapporo.jp/kyoiku/shido/2020sapporokkogakusyuusapo-to.html?fbclid=IwAR2xkXJLphKDSE_j5-QVNBP4Pa0G2Y3Nf83CR1s-2UaIJPiiBDr-EkWn3jI

Eduの塾は現在小学1年生の生徒は在籍していないので、お知り合いの小学一年生のお子さんを持つ方から教科書の写真を送って頂き、実際にどうやって学習しようか困っているというお話だったので、箇条書きですが、私が一緒にこの課題を生徒と一緒に勉強するとしたら、こんなことを考えているよという、私の指導方法の一例を公開してみたいと思います。

それぞれ教える側にも考えるプロセスや得意・不得意な部分があり、お子さんにも同様に考えるプロセス、納得できるプロセスがあるので、適した学習方法はそれぞれ異なると思いますが、あくまで『私だったらこういう課題を一緒に勉強するとしたらこんなことを思い描いています~』という脳内公開だと思ってご覧頂けたらと思います。なので言葉も『です、ます』体にはしていませんが予めご了承ください。

もし、この学年もというリクエストがございましたら、できれば教科書の写真を添えてお送り頂けたら、すぐに解答はお約束できないのですが、こんな感じで掲載してみたいと考えています。

~国語~
◆「おはなし たのしいな(P10~P11)」に取り組みます。

・この部分は学校で先生が本を選んで読み聞かせを行う想定なのかなと。
・一緒に本を読んだうえで、感想の幅というか表現の幅を広げることがひとつのポイントに。『面白かった』ではなく、『〇が△なところが面白かった』と、具体的にどうして自分自身が『面白かった』と思ったのか引き出して自分の言葉で表現できるように。
・『面白かった』⇒これで終わらず、『何が面白かった?』『特にどこが面白かった?』など質問を繰り返し、最終的に自分自身で『このお話は、〇〇が△△しているところが面白かった』というように、自分自身でどうして面白いと思ったのかしっかりと認識したうえで言葉で表現できるように導くことがひとつの目標地点。
・『この話あんまり好きじゃない?』⇒『じゃあどんなお話しだったら好き?』『じゃあ一緒に好きって思う本探してみようか?』など、自分自身が『あんまり』と感じた時にそのあんまりが具体的に何なのか、自分自身で理解できるように導いていく、という形で複数の本から好きな本とその好きな理由を探すという取り組み方もある。

◆「えんぴつ となかよし(P14~P12)」に取り組みます。

・正しい姿勢と文字の書き方という部分。
・ただ既にある程度幼稚園等で文字の書き方を覚えていて、スタイルができている場合もあるのでその場合は苦労するかも。
・大人もそうなのだけど、実際文字の書き方は自分スタイルの部分があるので。
・動画視聴を一緒にしながら、こうやって持つと綺麗に書けるようになるんだって~、とかお母さんもでもこうやってできてないな~、でも〇〇ちゃんがいまこの持ち方覚えたらお母さんよりきれいな字を書けるようになるかもね~などと、この持ち方を覚えてみるといいことあるかもね、と思わせて自然とやってみようと思わせるのがよい。強制しようとするとまずケンカになる 笑

~算数~
①「たりるかな」(教科書 P6~7)

・この部分は、準備しているロッカーやコートかけの数が『足りるか』『足りないか』を判断する⇒そのうえでじゃあ今何人分あるからあと何人増えても大丈夫だね、あと何個残りがあるから何人お友達が増えても大丈夫だね~というように、絵を見てどの部分に注目するのがよいか、この部分に注目するとどういうことが分かるのか、という空間からどの部分に注目するとよいのか、という点を一緒に見ながら考えていくことがポイント。実際大人にとってはパッと見たらロッカーが何個、と自然と数えてしまうけれど、子供達はどちらかというとキャラクターそのものやロッカーなどの物体に視点が行ってしまい、『数』というものに注目しない子供達もいる。(ここは大きく個人差。)算数はそういう『数』というものに注目するんだよ~というのを引き出すのがこの学習のひとつのポイントかなと。

②「かたちをみつけよう」(教科書 P8~9)

・こちらは①が算数のひとつの基本である『数』に注目させるのに対し、もうひと算数のカギになる『形』に注目する学習。形が違えば辺の数も違う、角の数も違う・・・など算数では図形の基本を学習していくのだけど、この『形』を意識することを目的とした学習。なので、いろんな形があるから違う形を見つけていこう、そしてこの形はこんな風に呼んでいるんだよ~と一緒に確認していったり、前出かけた時にこういう形もあったよね~などと写真などで振り返ってみて普段から『形』というものを意識するようにできると今後の学習にプラス、そういう視点で学んでみるとよいかも。