【塾の毎日/繰り返すことの大切さ。】

『どうして復習ってしなきゃいけないんだろうか?』とある生徒に尋ねられた。

例えば、ということで人間って、一回話を聞いたり、何かを見たりすると分かったという気にはなるんだけど、あとで思い出したときに『知ってる!』とはなるんだけど、前回見たり聞いたりしたということは覚えているんだけど、その中身は忘れちゃっているってことはない?と尋ねると、確かにそうだ、覚えてないと。

でも、好きなものだったら覚えているのはなんでだと思う?うーん、なんでだろう???と悩む生徒。好きなものって、実は好きだから自分でも気づかぬうちに何度も何度も繰り返し見たり聞いたりしてるからはっきりと細かい話まで覚えていることが多いんじゃないかな~って先生は思うんだ、と伝えると『確かに!』と。好きな歌手の新曲が出たら何回も聴くから歌詞まで覚えちゃう、でも最近ヒットしているんだ~って曲は自分が好きじゃないとそんなに聴かないから詳しくは覚えていない。

勉強も同じで、好きな教科って、よーく自分の行動を振り返ってみると、好きな分自然と繰り返して復習したり、繰り返してみたりしているから覚えていることが多くて、好きじゃないものって自発的に繰り返して見たり聞いたりすることが少ないから忘れていく。

だから、意識的に繰り返して復習する機会を増やしてあげると、忘れるスピードがどんどん遅くなって覚えていることの方が多くなるから、自信をもって解ける機会が増えて、あれ、苦手じゃないんじゃない?と自信を持つことが増えて・・・ってなっていくので、復習って大切だと思うんだよね。

ただ復習しよう、と伝えても繰り返して復習することの意義や大切さってなかなか伝わらないし響かないものです。だから、生徒達と話すとき、アドバイスするときは生徒達が実体験から考えて、そうか、だったらやってみようという気持ちになってもらえるにはどう伝えたらよいかなといつも考えています。

やってみたい、やってみようと自ら行動するきっかけをつかんでもらうには、どうしたらよいかなぁ。ずっとずっと変わらぬ、僕が僕に問い続けている課題です。