【塾コラム vol.10/主体性ってなんですか?】

大学の求める生徒像、社会人として就職面接で求められる理想像として『主体的な取り組みのできる人』って資料で目にしたり、説明会で聞いてきた。

ということで最近この『主体性』『主体的』という言葉について生徒達からどういうことなんだろう?と尋ねられることが増えている。

『主体的』というのは辞書的な意味では、『自分の意志・判断によって行動するさまのこと』と書かれていることが多い。実際生徒達もその辞書の意味は調べているのだけど、なんだかとっても難しく考えすぎてしまって、自分が『主体的に行動する人間になれるのだろうか』『どうやったら主体的に行動する人間になれるのだろうか』って悩んでしまった、と相談されることもある。

今日テスト勉強に取り組む高校生達。今日は試験前ということで、今日は『自習』で朝から教室に来ている生徒が多い。まず午前中から教室に来て、以前授業で解説した問題を再度解きなおしてみる生徒、その後午後から授業を入れて分からなかった問題を再度解説したり、自習や家庭学習で分からなかった部分を教科なんでもOKで質問、さらに覚えるために公式を書き出してみようかな、集中力を保つために30分おきに教科を入れ替えながら勉強を続けたりと色々な工夫をしながら自分がやりたい勉強、できるようになりたい勉強に取り組む方法を自ら考え、自ら実践する生徒達。

その生徒から勉強の合間に『主体性ってどういうことなんだろう?』『自分が主体性を持つために何ができるだろう?』と尋ねられた。ということで今日の彼の取り組みを振り返ってみた。そして『大丈夫、今日〇〇君が取り組んでいることそのものが主体的に取り組んでいるってことだよ』と伝えた。自宅ではついついベットやテレビの誘惑に負けてしまう、でも試験に向けて勉強したい、だから今日は朝から塾に行って自習しよう。授業前にまずはちゃんと覚えているかやり直しをしてみよう。そしてもし分からなかったら再度質問しよう。公式が覚えられていなかったから今回の範囲のものを一覧で書き出して、すぐ横に見られる状態にして何度も復習しながら、何を聞かれているのか、どの式を使うのか判断できるように練習しよう。今回見つけたやり方は自分に合っていたから、またこれからの勉強にも使えそうだ。

今日1日の取り組みがまさに『主体的な取り組みのできる人』だから、自然とできていること。だからもう、日々それを実践してさらにもっとやってみようと自分の主体性を育てることもてできている人だってこと。一緒に勉強をして3年ほど、初めて会った時から今はこんなに自ら『やってみたいをカタチにできる』人になってるってことだよと伝えた。

Eduの塾には『主体的な取り組みができる』生徒は多い。『やってみたいをカタチにする』、自らそのために行動を積み重ねることができる生徒達が日々育っている。

Eduの塾は、そのきっかけになること、そしてそのやってみたいをサポートする仕組みをなるべく多く創りたいと考えて、私自身も主体的に行動し続けていこう、そう気持ちを新たにした1日でした。