【塾コラム vol.6/町のかかりつけ医的な学習塾】

日本医師会のHPでは、かかりつけ医とは『健康に関することを何でも相談でき、必要な時は専門の医療機関を紹介してくれる身近にいて頼りになる医師のこと』と定義している。
さらに、『日頃のみなさんの健康状態を知っていて、気軽に何でも相談できるかかりつけ医がいれば、体調などに関して何でも相談できるので、必要なら医療面で早めの対策がとれますし、専門家を的確に紹介できます。』と書かれている。

※参照 日本医師会HP https://www.med.or.jp/people/kakari/

Eduの塾ってどんな塾ですか?どんなコンセプトなんですか?

そう尋ねられた時に、最近は『町のお医者さん的な塾』とか『町のかかりつけ医的な塾』という説明をすることも増えた。学習塾でも、理数系や英語に特化した学習塾もあるし、大学受験に特化、さらにはその中でも特定の学部に特化した予備校も多数存在する。さらに公務員試験に特化した予備校もあれば、留学に向けた準備を行うことに特化したスクールもある。学習塾の中でも、多くの学習塾では数学担当・英語担当とそれぞれの教科担当の先生がいて指導していることが多いと思う。

Eduの塾は今はひとりで運営している。だから小学生・中学生・高校生・社会人向けのEduの塾の指導教科はすべてひとりで担当している。そして、Eduの塾として新しく北海道内で学習塾新設や当たらな学びの場をプロデュースした場でもある特定教科だけの指導を行うのではなく、先生たちにはマルチタスクで複数教科を、できれば中学生までの教科はすべての教科を担当できるように人財育成を行うことを推奨している。

通常は得意な教科を極めて、『専門家』になっていくと思うのだけど、『教える』『育てる』という仕事においては、必ずしもその『専門家』の方が教えるという点ではスペシャリストではないのは当然。『教える』『育てる』という点でスペシャリストを目指すのであれば、自分自身が苦手なものに向き合って、分からない、どうしようもう無理だと感じるものに対して、どうやったら自分がそれをできる一歩を踏み出せるだろうか、どうやったら克服できるだろうかという『体験』『経験』がとっても大切だったりします。どうしてわからないの?どうしてできないの?ではなくて、どうしたらわかってもらえるだろう?どうしたら伝わるだろう?どうしたらできるようになるだろう?という『どうして』から『どうしたら』へ視点を変えることが『教える』『育てる』のスペシャリストへの第一歩だと私自身は思っている。

話は脱線しましたが、『町のかかりつけ医的な塾』に話を戻しまして。

勉強に関すること、進路に関すること、将来に関すること、やってみたいと思っていること。そして今の状況。今の状態を把握して、そのうえで今そのやってみたいをカタチにするための必要なきっかけを届けていく。やってみたいをカタチにする。それはなかなかの曲がりくねった道。まっすぐストレートにやってみたいが叶ってしまうことなんてなかなかなくて、実際は心折れそうになったり、何度も諦めそうになったり。そんな時に今の状況に合わせて、こんな道もあるよ、こんなやり方もあるよ、ここからチャレンジしてみるのもいいのでは?っていくつかのきっかけを届けるのがこのEduの塾の役割であり、やるべきことだと思ってる。

Eduの塾では比較的幅広い教科、幅広い要望に応えられる塾だと思います。でも、今の私にはこういう環境が必要だ、こういう部分を専門的に磨きたいという時には、必要に合わせてこんな場所もあるよ、こんな専門家がいるよ、そこに行ってみるのもよいかもって今の必要に合わせた場所や人も提案することもまたEduの塾ができること。だから、相談や体験に来て頂いた方にも、こういう学び方もあるよと社会人の方やちょっと自宅を出ることが難しい方には通信制のスクールやweb上で学べるスタイルを紹介したりと、Eduの塾で
学ぶ以外の方法もあるよ、といくつかのきっかけを伝えて今までよりも『学ぶ』敷居が下がってやってみようと動き出しやすくなったと喜んでもらえることも多かったりします。

前にも書きましたが、Eduの塾はスペシャリストよりマルチ。どの教科も僕より優れた能力と知識を持つ人がたくさんいる。でも、学ぶきっかけ、諦めないで頑張ってみようと背中を押す場所の役割は、幅広くやってみたいを後押しすることができること。よし、もっとこっちの分野を専門的にやりたいと心が固まったらこういう道があるよ、こういうスペシャリストに会ってみるのもよいかも、と提案できる場所。

そういう場所だからこそ、まずは自分自身がまだチャレンジしたことのない分野について、学び続けること。そうすることで、生徒達に届けられるきっかけをもっと増やしていきたいなと考えている。塾の先生のはずなのに、なんで別のジャンルの仕事に関わっているんだろう?という時は大抵そんな『学びの時間』に出かけていると思ってもらえれば 笑