【塾の毎日/答えを探すアイデアを広げよう。】

学校の勉強は、比較的答えというものが明確。これが答えだ、というものがあって、その答えを出すための公式やルールを覚えていくものが多いかと思います。でも、社会に出ると『これが答えだ』ってものに出会うことがなかなかありません。ただひとつの答えなんてものはなくて、状況や情勢や感情や・・・様々な角度から検討して、今はこういう選択が最善だ、今の私はこれを大切にしたいって選択を迫られることが多いかなと思います。

今の学校の勉強が自分の将来にどう役立つんだ?将来自分が使うとは思えないって子供達が感じている時に、ちょっと違った角度から考える機会が生まれたらなぁと思って話すのは、将来自分が学びたいってものに出会ったとき、どうやって学んでいったらよいか、苦手な部分にぶつかったとき、どうやって乗り越えたらよいか、自分に合った学習方法を考える練習をしているって考えてみるとどうだろうと。学ぶ、学んだことを活かす、さらに次のステップに進むために学び、また学んだことを活かす。学ぶことは最終目的ではなくてあくまで過程であり手段。学んだことを活かして自分の新たな才能に出会ったり、自分の視野を広げて新たなステップにつながったり。でも、自分はどうやったら学ぶってことを継続できるだろう、苦手なものに向き合って克服できるだろうって自ら考え、色々な方法を試したり、うまくいかなくて別の方法を試したり、こういうときはこれが合うけどこういうときは合わないなって感じたり。そういう経験を学生時代に積んでいると、大人になってもやってみたいって思ったときにじゃあこんな形で始めてみよう、ひとりだとうまくいかないからこれはスクールでアドバイスを受けながら学んだ方がいいかもなど、色々な自分が学ぶためのアイデアが湧いてくる。と、僕自身が体験してきて感じていることを話しています。

こうしたらいい、こうしなさい。この言葉では答えを探すアイデアは広がらない。こうしてみたら、こんなやり方もあるよ。みんな同じ方法じゃなくていい。自分らしい、自分に合った方法で、自分としてはこういう考えだって自分なりの答えに出会う方法を広げてほしい。いつもそんなことを意識して授業しています。