【塾の毎日/自分の成長って、なかなか気が付かないもの。】

みんな毎日頑張ってる。昨日の自分よりも成長しようと頑張っている。

でも、自分がどれだけ成長したか、過去の自分と今の自分を自ら比べるってなかなか難しい。ついつい自分がこうなりたいと目標とする人を見たり、自分にないものを持っていると認めている人を見て比べては落ち込んだり。自分は頑張っているのに、どうして自分はできないんだ、って自分を責めてしまうこともあるだろう。

でも、自分で自分という人間の過去と今を比べるのってとっても難しい。僕自身も昔とっても悩んだ。そしてとってもネガティブに自分を追い込んで、自分自身という人間の存在価値すら疑うようなくらいに自分を追い込んでしまったこともあった。今の僕を見ていると、えっ、そんな時期があったんですか、信じられないと言われることが多いけれど、人間ポジティブに見える人ほど、実は内面には深いネガティブと向き合った日々があるものです(笑)

教室で生徒達と話すとき、色々な方からお悩み相談を受けたり、色々とお話を聞く時に僕が意識していること。生徒達であれば、ずっと一緒に勉強してきて、努力してきたこと、できるようになったこと、魅力が増していることは日々見ているので、『あのときは〇〇だったけれど、今は◇◇になっているじゃない。努力を積み重ねてきてこれができるようになったんだから、今悩んでいるこれも1年計画くらいで取り組んでみようよ。』と勧めたりして、過去から今どれだけ成長したか、どれだけ人間として魅力や才能を増しているのか、気が付くきっかけを具体的な内容とともに伝えるようにしています。お悩みを伺うときにも、その方の魅力や才能と感じた部分をなるべくストレートに伝えて、自分自身をポジティブに見る機会を届けられたらなぁ、とそう考えています。

人はそんなに簡単に変われない。人はそんなにすぐになんでもできるようにはならない。いろいろな壁がある。そして人それぞれ壁に感じるものも違う。壁にぶつかったときにどんなサポートが必要か、どれだけの時間が必要か、それもまた十人十色。できない自分を見つめるとき、ついついできなかったという事実だけに目を向けがち。でも、ちょっと違う視点で考えてみてほしい。できなかった、でも実は以前とはここが違うって部分が必ずあるはず。そして、失敗した部分を経験として生かして改善できた部分があるはず。小さな一歩、その変化に自分で目を向けてみてほしい。だから、僕は僕が気付いた変化をなるべく事細かに伝え、そしてそれがどんな成長につながっているかを気付くきっかけを届けることが僕の存在意義のひとつだと思っている。