【塾の毎日/考える力を育てる】

最近学校から出ている課題の相談を受けると、『難しすぎて何から始めてよいか分からない』『どうやって考えてみたらよいか分からない』という声を耳にすることが増えた。思考力を問うという観点が重視される中で、課題でもただ知識を問う課題ではなくて、自分自身で推測したり、推測したものを実証するプロセスを体験したり・・・という課題を出題しようという流れになってきているだろうなと感じつつ、自分で考察するためにまずはどのようなプロセスで考えてみたらよいのか、どのようなスタート地点から始めてみたらいいのか、この自己考察ってなんだろうというプロセスを体験する機会が不足していたり、そもそもその部分は生徒任せにしたまま課題だけが先行しているケースが多いなぁ、と個人的に感じている部分があります。

最近Eduの塾でも中学受験や大学受験の総合入試に向けた対策・準備をお手伝いする中で、実際数カ月のトレーニングや繰り返しの中で、あるテーマについて考察して、自分の考えを自分から引き出しまとめていく方法や、志望理由書やどうしてこの分野を学びたいのかということを『自分の言葉で、自分の思いをしっかり表現できる』ことを目標にトレーニングしたり、という機会が増えています。高校生でも、自分の考えをまとめるって機会は実はあまりなかったりするので、最初はみんななかなか苦戦します。でも、自分自身がそう思った理由を掘り下げていく手法、掘り下げていく中で生まれた疑問点について、さらに調べたり考えたりして、自分自身の考えや意見を持っていく・・・など生徒ごとに自ら考える手法を構築していくことで、原稿がなくても、自分の考えを語ることができるようになっていきます。

自ら考え、自ら推測し、自ら考え方を広げて、自分自身の行動につなげていく。考える力、自分の言葉で自分自身の考えを説明できる力を育てられるように、普段の授業の中でももっとその力を引き出せるような授業をできるように、私自身の授業力をもっと高めていこうという思いを課題を見て思った今朝でした。