【塾の毎日/教室の本棚の配置の意図。】

ある日、自習中の生徒達がいる中で教室の本棚の教材入替や配置換えをしつつ、本棚を増やす位置と、自習用の座席増に向けた教室全体のレイアウトを考えていた時のこと。

ある生徒から『壁側たくさんあるのになんでそんなに本棚の位置を悩んでいるの?』と聞かれました。そう、確かに教室の生徒達の座る机のサイドの壁側には空きがあるんですよね。

なので、実は万が一地震などで本棚が倒れてしまったときに、生徒達が座っている位置に本棚が倒れてしまったり、避難経路になる通路をふさいでしまうことがないように、本棚などの配置を考えているんだよ~と説明。もちろん、それは私が座っているデスクの座席部分も含めて。

また教室の座席も、あんまり自分自身の視界に他の生徒が入るのが気になる生徒、他の生徒の視界に入らない場所に座りたいと希望する生徒・・・などなど個別指導を長年続けていると、色々な希望に出会うもの。すべてを満たすことはできないけれど、ある程度要望があれば沿うことができるように、一部屋は縦並びで席の間隔はゆったり目で並べているけれど、もう一部屋は座席の座る向きを調整してそれぞれが視界に入りずらい配置にしたり。

さらに机じゃなくて、床に座って足を伸ばしてゆったり勉強したいという要望にも応えてローテーブル席も作ってみたり。

すべての要望に応えられる訳ではないし、予算的にも限りがあるのだけど、それぞれが授業や自習など学習するうえでより過ごしやすくなるようにちょこちょこいじっていたり、気にしてなさそうで、意外に細かく調整してみたりしています。

生徒は実際に本棚の高さを考えながら、縦にも横にも倒れた場所には確かに生徒が座っていない配置だと、驚いていました。ちょっとまた生徒の新たな視点が広がった瞬間でした。