【塾の毎日/総合型入試対策】
以前はAO入試・自己推薦型入試と呼ばれ、2021年から総合型入試(総合型選抜)と呼ばれるようになった大学入試制度。
Eduの塾でも、毎年数名がこのタイプの大学入試にチャレンジし、大学に進学しています。ただ、受験学年を迎えて、総合型入試で受験しよう、そう考えたとしても、準備が間に合わないと考えた方がよいです。生徒達や保護者の方々には、面談や授業の時などに大学・専門学校などの高校後について色々お話しする中で、受験制度についても説明し、まずはどういう大学があるのか、そして大学の説明会や見学などの際に行われる模擬授業や体験型イベントで、もっと知りたい、と興味を惹かれる分野を探してみることを勧めています。
興味のある分野が出てきたら、今度はその分野について理解を深める機会を設けます。私も元々興味関心が湧いたことをトコトン調べたり、実際に体験したりやってみる機会を持つ方なのですが、私のできる範囲であれば一緒に考えたり、何かに取り組んでみる機会を作ったり、こういう体験の機会に行ってみたらと情報を伝えつつ、自分自身でもさらに理解を深める体験の機会の情報を集めるアンテナを高めるようにアドバイスしたり。生徒達は実際に自ら動いて様々な体験を積み重ねています。
総合型入試では、学校ごとに様々な課題や取り組みを求めています。でも、その本質は自らこの大学で学びたい、この大学で学んだことをこのように生かして自分が行動したい、という自ら『こうしたい』という具体的な考えを持ち、それに向けて自ら行動を積み重ねているか、まさにEduの塾がテーマとしている『やってみたいをカタチにする』ために、何をどうしてやりたいのか、自分自身を知り、そのために今できるどんな『やってみる』に取り組んでいるのか、その部分が大切な部分です。
さらに英検など資格試験に合格していることが条件の大学もあります。英検準1級合格を条件にしている大学を目指す生徒達は、高校2年生から準備を始めて高校2年の冬や高校3年の最初の英検にチャレンジして、という計画的な取り組みが必要となるケースもあります。
Eduの塾では、総合型入試対策は生徒達のスケジュールによって違いはあるものの、高校2年生の冬休み~定期試験が終わったあたりからスタートすることが多いです。
まず取り組むことは『自分自身の考えを掘り下げて、自分自身の考えを自分自身がそう考える理由もしっかりと理解したうえでまとめることができる』ことを目指して、志望動機・この大学を選択した理由・具体的に大学で取り組む内容・将来の展望などをいつでも『書くことも話すことも一致している』状態を生み出す考え方やプロセスを身に着けていきます。
具体的には以下のような取り組みを行います。
1/自分自身の考えを深く掘り下げる。
自分がどうしてこの大学・学部を志望するのか、志望するきっかけは?など自分の解答にまた細かくツッコミをいれる質問を繰り返して、志望理由を説明するための事前準備をする。自分自身に『どうして?』『なぜ?』を繰り返し問うことで、自分自身が今までしっかりと考えてこなかった部分をクローズアップする。
2/自分の考えを表す適切な表現を考えよう。
自分自身の志望理由を掘り下げた後は、自分自身の考えがしっかりと相手に伝わる表現方法を考えていきます。自分がこういうイメージでと思って発した言葉でも、相手にはこういうイメージで伝わる可能性がある、という具体的な事例を提示しながら、表現の幅を広げるトレーニングをする。
3/実際に字数制限のある中で文を書いてみる。
志望理由書や自分自身の長所などテーマを決めて、まずは字数制限のない状態で実際に文を書き、その後字数制限を設けて指定された文字数の中で自分自身の考えを伝える方法を探っていく。
上記のようなトレーニングを3か月~5か月程度行い、その後実際受験する大学の試験課題に沿って準備を進めていきます。授業回数は週1時間~2時間程度で取り組む生徒達が多いのですが、課題量によっても変動します。総合型入試の出願は8月からスタートする学校が多いので、大抵8月の夏休み期間中にすべての課題準備を終える計画で総合型入試をサポートしていきます。
ということで、来年度の受験に向けては既に総合型入試対策がスタート。もし、受験を検討されている方は早めに準備をスタートすることをオススメします。