【塾の毎日/どうして計算過程を残してほしいか。】

計算過程を残すことを嫌がる生徒達がいます。暗算で解いて、答えだけを書き残す方がカッコいい。そう思っている生徒達も多く、計算過程や解くための整理を書き残すことを嫌がる生徒も多かったりします。

そんな思いを持っている生徒達には、まずは計算過程や解くための整理をどうして書き残してほしいのか説明し、実際に私が解説するときに、それをやってみる(計算過程を書き残す、解くための整理を実際にやってみる)ことで、そちらの方が分かりやすいかも、解きやすいかも、とやってみようという気持ちにさせる取り組みを繰り返すことからスタートします。

人間って忘れやすい生き物。あれ、さっきまでどうかんがえていたんだっけ?と細かいことまで覚えていない、思い出せないというときもあるもの。でも、書き残しておくことで、自分自身がどういう考え方で現在の答えを出すに至ったのか、しっかりと確認することができます。そうすると、ここまでは間違いなく解けていたけれど、ここの判断が間違っていた、実は最初の立式にミスがあって、そのあとの過程の考え方は正解だった、などどこが分かっていなかったのか、しっかりと見つけて次に生かすことができます。

自ら自分の課題を見つけていくためには、まずは課題に気が付くためのきっかけ作りを自らのルーティーンに取り入れること。この取り組みができるようになった生徒達は、自習・家庭学習でもさらにしっかりと力をつける学習ができるようになっていきます。