【塾の毎日/国語の授業】
国語の問題集は確かに答えがひとつになるように問題文が用意されている。でも、生徒達に伝えるのは、もし解答と違う答えを記述問題などで書いたとしても、それは今回の問題作成者の意図や考えを読み切れなかっただけで、〇〇くんが今回こういう視点で捉えていたからこの解答になったんだよね、と出題者と『見る角度』が違っただけだということを説明する。そして、どういうズレがあったのかを理解する機会を作ることで、そうか、こういう表現はこういう意図で使う人がいるのか、こういう流れで話を進めるということは、こういう角度で考えてほしかったということか・・・などと新たな視点を手に入れてもらうようにしている。
同じ話題について、同じ考え方を伝えようとしていても、筆者によって表現は様々。どうしてそういう違いが生じるのか。人はそれぞれ性格も違う。生まれ育ってきた環境や経験も違う。色々な違いがある。だからこそ、表現や伝え方、物事を考えるプロセスにも違いが出てくる。だから、生徒達と様々なお話を読んでいくときには、筆者がどんな方なのか、どんな考えや気持ちでこういう表現をしたのだろうか、など綴られている言葉から相手を知る、想像するトレーニングを一緒にしている。こんな風に考える機会が、きっと将来人生の中で出会う方々と会話や理解を広げていくために役立つと考えているので。
Eduの塾では国語の授業希望も実は多かったりします。