【塾の毎日/まずはやってみよう、やってみてさらに考えを深めて次のステップへ。】
Eduの塾では中学受験・高校受験・大学受験のサポートを毎年行っています。大学受験では、総合型入試を導入する大学が増えているため、この7~8年ほどは毎年総合型入試にチャレンジする生徒達がおり、ここ数年は毎年2名ずつくらいサポートを行っています。
総合型入試は学校ごとに様々な合否の判断材料となる志望理由書や与えられた課題に対する小論文等の提出やディベート・プレゼンテーション等に参加したうえでの課題解決・課題対応力などの判断、さらには面接や学力試験など学校ごとに様々な試験が行われています。これは是非こういう学生に大学に来てほしいという、それぞれの大学の選考基準などで自由に試験課題が設定されているためですが、最近は高校の先生に総合型入試での受験を相談すると、サポートを断られたり、学校として勧めないというお話もよく耳にします。そういうこともあり、塾独自で総合型入試をサポートするケースが年々増えています。
今年は保育士になりたいという生徒が、元々今自分自身が考える保育士の目標像を作るきっかけを届けてくれたある先生が在籍する大学への進学を目指し、総合型入試の準備を進めています。総合型入試の出願は夏休み明けから本格化します。ということで、志望理由書や課題に向けての準備は大抵3月くらいには各生徒スタートしています。
元々志望する大学に興味を持ち、2年生の段階から積極的にオープンキャンパスや模擬授業、説明会などにも参加を続け、実際に本で出会った先生の言行一致で子ども達に接する姿勢や、大学の学び実践するカリキュラムに自分自身を重ねて、こういう成長ができるのではないか、としっかりと考え続けてきた生徒。
でも、せっかくの機会、志望理由書などを書くうえで、こちらから質問を投げかけながら、『どうしてそう思ったのか?』『そう思ったきっかけは何なのか?』『自分自身がこう考えるようになったのはいつで、それからこういう出来事があってこう考えるようになり・・・』というように、自分自身の考えや思い、そのルーツやきっかけを深く掘り下げていく作業を繰り返しながら、自分の本音や本心というものをしっかりと伝えられる文を生み出す作業を繰り返していきます。
大学はゴールではなく、スタート。保育士になってから、ゴールはない。今も様々な場所へ積極的に保育体験のボランティアに出かけたり、子ども達の参加するイベントのサポートで自分が思っていることを実践し、そこで感じた疑問や自分が思っていたことのギャップからまた考え、自分自身が大学で学びたいこと、深めたいこと、探求したいことって何かと自らの思いをしっかり理解し、自信をもって自分の言葉で語れるようになってきている生徒の姿。
僕も教育という仕事に携わる中で、ゴールはないと思っています。ここまで、って区切りをつけて活動することはできるのかもしれませんが、今の子ども達がこういうサポートがあったらな、それをどのように現実にできるか、これからもこの場所で探求していこうと考えています。