【塾コラム vol.9/変わっている塾でいい。~ちょっとこの塾を振り返る編part1~】

塾コラムを書くのは気が付いたら2カ月ぶり。

この数カ月本当に予想していなかった色々なことが起こりました。
世の中の今までの『常識』『当たり前』がどんどんそうではなくなっていく出来事。
生徒達も色々なニュースを見て、色々疑問や思うことがあり、数時間語り合うこともしばしば。

Eduの塾は、元々ビデオ通話によるネット個別指導のコースがあったため、外出自粛期間については基本的にスマホやタブレット、パソコンなどそれぞれの自宅にある環境に合わせてビデオ通話による個別指導で授業を継続して一緒に学習を続けてきました。

元々ある。いつもある。
だから生徒達も教室に行けないならネットでやればいい、いつもそう思ってる。
生徒達も教室で普段から目にしているし、話も聞いているからスムーズ。

ふとネット個別指導を始めた理由を振り返りました。

私が塾をスタートしたのは1998年のこと。当時は札幌の数少ない個別指導を取り入れている塾に随分遠方から通ってきている生徒達が多かったんです。1時間の授業のために2時間かけて通う生徒達。

当時まだまだ若かった私は、なんだかじゃあ、逆に私が塾のない地域にお邪魔して少人数で集まってもらって指導する『移動塾』というスタイルでやってみるのはどうだろう?そう思い、『教室を持たない塾』をスタートしました。

『教室』は訪問する生徒のお家や安価で借りられた公民館や町の宿泊施設などの会議室。ありがたいことに沢山生徒達が集まってくれました。でも、ちょっと集め過ぎました。だから段々生徒達の希望の時間帯、この時間に勉強したいって時間帯に訪問することが難しくなってきました。

部活動が終わった後にちょっと仮眠してから勉強したい、など生徒にとって一番勉強が集中できる時間がそれぞれあるけれど、なかなかその希望に合わせられない。特に冬場は受験期や試験が多くて希望が色々出るけれど、北海道の冬はそもそも『移動』することだけでも苦労します。

そんな中で2001年に発表されたWindows XP。このWindows XPでメッセンジャーを使ってビデオ通話が可能になったという話を聞いた時、これだ!って思ったんです。これで授業ができたら生徒達の希望する時間に授業ができるし、今までは遠くて訪問できないためにお問い合わせがあってもお断りしていた地域の生徒達にも授業ができるって。

そんな簡単に利用できるわけもなく(笑)、色々苦しみつつなんとか1時間安定して授業ができる仕組み、そしてご家庭の月謝にあまり大きな負担がなくできる方法を生み出すまで発想から2年位かかり2003年から本格的に生徒募集をスタートし、道内各地に暮らす生徒達と一緒に学習をスタートすることに。また、少し仮眠してから夜11時位から授業したいという高校生も増えて生徒達の希望に合わせた授業が少しはできるようになったかな~って考えていたのを思い出しました。今思えば、まだまだだったんですが、あの時の私にはそれが精一杯でした。

先日生徒達と話をしていて、ある生徒が気付いてくれたこと。
先生って、色々なこと、色々な分野のことをやるけれど、結局そのベースにあるどうしてそれを引き受けたのか、どうしてそれをやるのかって部分は一貫してるんだって。

いやぁ、すごいなぁ、さすが6年も一緒に語り合っているとそこに気付けるんだってびっくり。今回はそれが何かは書きません。

でも、Eduの塾はそもそもスタートから変わった塾。
だって、教室を持たないってところからスタートしたんですもの。
ネット塾をスタートする1年前から札幌市内に拠点教室を持つことにしたので、それまでは教室のない塾だったわけです。

あとは、頑張っている生徒達がくれた発想から、すべてはスタートしているというのも共通点。
やってみたいをカタチにする、そのために頑張っている生徒達を応援できる仕組みを、まずは自分がやってみてカタチにする。

2時間かけて通って1時間の授業を受けて、今日も楽しかった、とってもよくわかったと笑顔で帰っていく生徒。
その笑顔が、実はこの変わっている塾を生み出したスタート地点だったというお話。

ということで、この塾も23年目に入ったので、少しこのコラムで振り返ってみたいと考えています。
ご興味のある方がおられましたら、次回更新をお楽しみに☆